もう推しとは言えない *番外編更新中
第22章 番外編 あなたと繋がる夜
「由香里、誕生日おめでとう!はいっ、これ。」
「え〜、良いのに!ありがとう。」
今日は…私の18歳の誕生日。
早生まれだから、卒業式よりもだいぶ遅いんだよね。
大抵、学校が春休みに入ってから誕生日だから、友達がこうして来てくれるか、私から遊びに誘うかしないと会えないっていう…。
こういうとき、普通に学校ある日に誕生日の方が良いよなぁ、と思う。
…その方が、澤畠先生にも会えるんだし…。
「あっ、これ私の好きな…!」
「そう。いつも由香里には文房具系だったから、今年は由香里の好きなブランドの入浴剤と香水にしてみた。
由香里には合格祝いでご飯奢ってもらっちゃったから奮発しちゃった。」
「えー、ありがとう。そんな、奢ったって言っても、あれは真帆が本当に頑張ってたからなのに。」
「でも、誕生日プレゼントもきちっともらっちゃったからね。それに、友達の誕生日はちゃんと祝いたいもん。
…ってことで、そろそろかなぁ?」
「…?」
真帆はニコニコと立ち上がって、スマホを確認する。
そろそろ、とは…?
と思っていると、
「由香里、私は私でちゃんと後から祝うからね!」