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雨の降る夜は傍にいて…

第4章 台風12号MUIFA(ムイファ)

 2 彩ちゃん劇場 ①

「あの後ぉ、二人でぇ、カラオケに行ったんですよぉ……」

 彩ちゃん劇場の始まりである…
 
「うんうん、っでぇ……」
 わたしはおばさん丸出しでがぶり付きで訊いていく。

「最初はぁ………」

…まだぁ、なんとなく少しぃ距離があってぇ、各々、好きな曲を唱ってたんですがぁ、
『ロンリーチャップリン、唱える?…』
 そこからぁデュエットが始まってぇ、一気に距離が縮んだんですよぉ……

「うんうん…」
 ワクワクが止まらない。

…デュエットを次から次へと唱い始めてぇ、後はぁ、わたしの得意技の
『おっぱいプッシュ』でイチコロでしたよぉ…

『おっぱいプッシュ…』
 なんと想像し易いネーミングなのだろうか、そして、なんて気持ちよさそうなのだろうか…

 わたしは以前、彩ちゃんのおっぱいを触らせてもらった事があったのだが、この世のモノとはいえないような柔らかさで…思わず自分のモノと触り比べてみた事があったのだ。

 彩ちゃんのおっぱいかぁ…

 恐るべし『おっぱいプッシュ』である。

「ところがぁ、黒田専務はぁ、意外とシャイでぇ、今イチ口説けきれないっていうかぁ、なんかモジモジしてるんでぇ…
 わたしもう我慢できなくなってぇ…」

 抱いて…
 って、自分から囁いちゃいましたよぉ…
 と、云ってきた。

「うわぁ、マジかぁ…」

 彩ちゃんに『おっぱいプッシュ』で、しかも『抱いて…』なんて囁やかれたら、落ちない男なんているわけがない…

 いや、わたしでさえ落ちてしまうかも…

「それでぇ、ラブホ行っちゃいましたぁ…」



 果たして、この彩ちゃんを目の前にして、ラブホに行かない男がいるのだろうか…






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