テキストサイズ

雨の降る夜は傍にいて…

第5章 秋冷え…

 27 快感中毒

 舌先により擦られ、限りなく薄いストッキングのナイロン繊維のザラザラがクリトリスを適度に擦り、わたしは瞬く間に軽い絶頂感を迎えてしまったのだ。

「あっ、っくっぅ…」
 全身に鳥肌を立て、軽く震えながらイッてしまった。

 彼が一瞬、股間から顔を上げ、目で問うてきた。

 もうイッたのか…と。
 それに対してわたしは、声で応える代わりに目で訴える。

 うん…イッちゃった…
 多分、濡れた、欲情の目をしている筈だ。

 男性だったら超早漏だわ…
 内心そう思ったら、また、再び彼がストッキングの上から股間を舐めてきたのである。

「あんっ、ううっ…」
 絶頂感の余韻にアソコはジンジンと快感に痺れ、そしてどんどんと奥から愛の蜜が溢れるように湧き出してきていた。
 そして彼はその愛の蜜を、舌先でまるで掬い取るかの様に舐め、しゃぶってくるのだ。

「あふぅん、あぁぁ…」
 それがまた、堪らない快感であった。
 そして全身から快感の汗が噴き出し、カラダまで全体的にしっとりと濡れてきているのを自覚していた。

 あぁ、気持ちいい…

 今までのセックスで、こんな快感を感じた事がないわ…
 
 そうなのだ、浩司のセックステクニック、そしてこのストッキングラブにより、わたしは未だかつてない程の快感を感じ得ていたのである。
 今までにこんな心の奥から蕩けるような快感を感じた事がなかったのだ。

 あぁぁ、蕩けそう…
 堪らない快感であった。

「あふっ、あっ、ヤッ、だ、ダメっ、イッ、またイッちゃうぅ…」
 彼の舌先とストッキングのナイロン繊維の快感により、また、再び二度目の絶頂感が子宮の奥から湧き起こってきたのである。

「あっ、ああっ、っくっぅぅぅ…」
 今度は激しく全身を震わせ、のけ反るかの様に強張りながらイッてしまったのだ。

 そうなのだ、わたしはこの快感に心からハマッていたのであった…

 心と、カラダの両面から彼にすっかりとハマッてしまい、とてもではないが、もう、彼無しでは考えられなくなってしまっていたのである。

 そして、これが、この二週間の冷却期間の答えなのであった…


 もう別れられない…のだ。

 彼にもたらされるこの快感は、まるで麻薬と同じなのである…

 この快感に心もカラダも縛られた…
 
 浩司…中毒といえるのだ。






 

ストーリーメニュー

TOPTOPへ