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雨の降る夜は傍にいて…

第1章 台風の夜

 23 小さなホクロ

 彼女の薄い唇、そしてその唇のやや左斜め下に小さな点状のホクロがある。
 そしてよく見つめていくとその下のアゴの下部分にも小さなホクロがあった。
 更に目を凝らし、彼女の喉から左斜め下の鎖骨辺りにも視線を移していくと小さな点状のホクロが点在していた。

「あっ、いや、なに…」
 彼女はそんな私の視線に気付く。

「え、その…」
 
「あ、ホクロね…」
 そう呟いた。
 そして私は黙って頷く。

「わたしのホクロ、北斗七星なの…」

 えっ…

「あっ、そういえば…」
 少し顔を引き、全体を見ると、口元の下部分から結んでいくと

 口元…

 下顎…

 首筋…

 喉脇…

 そして鎖骨左斜め下から乳房の上にかけて…
 それは柄杓型に点状が結びつけられるホクロが点在していたのだ。

 そしてそれを結ぶと正に星座の

 北斗七星なのだ…

「もお、見ないでよ…」
 なんとなくその恥ずかしそうな表情が私には可愛く感じられた。

「あ、すまん…」
 そして再び唇を寄せていき、今度は互いに舌を貪るような激しいキスをする。

「はぁぁ…」
 私はキスをしながら、彼女のバスローブの前をはだけさせ、乳房を露わにしていく。
 決して大きくはないが、張りのある美しいお椀型の乳房であった。
 そして吸い寄せられるかのように乳首を弄りる。

 ビクン…
 乳首を弄った瞬間に身悶えをしてくる。

「あ…」
 そして控え目に喘ぎを漏らす。

 本当にいい女だ、堪らないな…

 そして私は乳首を弄りながら、北斗七星のホクロを一つ一つ唇で舐めていくのだ。

「あ、あぁ…」





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