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雨の降る夜は傍にいて…

第6章  小夜時雨(さよしぐれ)…

 9 立ちバック

 そして浩司は喘ぎながら、わたしの頭を押さえ、怒張から引き離してきた。

「おい、ちょっと、ヤバいから…」

 すると、すっかり昂ぶった目をしながら、グイッとわたしのカラダを反対に動かし、お尻を掴み、一気に後ろから挿入れてきたのである。

「あっ、あ、あんんっ…」
 わたしはそんな彼の挿入に不意を突かれた感じになり、喘ぎを漏らす。
 そして、挿入と同時にわたしのカラダをグイグイと押し込んで浴室の壁に押し付けられてしまった。

「ふうぅっ」

「あっ、んっ…」
 そして彼は一気に後ろから突き上げてきたのだ。

「あっ、あ、あ、あぁぁ、んんっ」
 わたしは浴室の壁に顔を付け、激しい快感に喘いでいく。

 ジャー、バシャッ、バシャ…

「はっ、はっ、はっ、はっ…」

「あん、あ、あ、あ、あぁ…」

 激しい立ちバックからのピストンの動きの度に、グイグイと浴室の壁に顔が押し付けられ、そんなわたし達二人の上からはシャワーのお湯が流れ落ちてくる。

 シャワーを浴びながらの立ちバックでのセックスなんて初めてであったし、様々な昂ぶりの要因との相乗効果もあって、わたしは瞬く間に絶頂感を迎えてしまう。

「あっ、あんっ、こ、こうじぃ、イクっ、イッちゃうぅ…」

「はっ、はっ、はっ、はっ…」
 そんなわたしの喘ぎを聞き、彼のピストンの動きがスピードを上げていく。

「あ、ぃぁあぁぁ、ダメっ、あっ、ヤッ、イッ、っくうぅぅぅ………」
 全身を強張らせ、震わせ、のけ反り、壁に寄り掛かり、わたしは絶頂感の悲鳴を上げたのだ。

「……うぅぅぅ…」
 そしてその絶頂感により、全身の力が抜けてしまい、まるで腰が抜けたかの様にしゃがみ込んでしまったのである。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁぁぁ…」

 キュキュッ…
 浩司がシャワーノズルを捻り、お湯を止めてくれた。

「はぁ、はぁ、はあ、はぁ…」
 わたしは余りの絶頂感に、言葉が出ない。

「ふうぅ、ゆり…」
 すると浩司もしゃがみ込み、わたしにキスをしてくれる。

 その優しいキスに心が震え、蕩けていく…

 そしてしゃがみ込んでいる彼の股間の激しく脈打つ怒張が目に入ってきていた。

 ああ、なんか、今夜は凄いわ…






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