片恋は右隣
第3章 ちょっと先走りすぎじゃないですか
わたしの腰とお尻をつかまえ、力強く子宮を揺らさぶられる感覚に頭の中が真っ白になった。
否応なしに乱れてしまう。
ただの雌になって堕ちてしまうような気さえする。
だけど、そうなっても構わない。
快感のおもむくままに動いてしまうのは、彼の方もわたしの方もおなじだった。
「はあっあ! あっう……っ! ひアあっ……はあっ! ひぐっ……いく、う!」
ドクンと大きく脈打つように膨らんだ熱とともに、彼が高まりの喘ぎを吐き出した。
その熱さを受け止めて、愉悦の息を漏らす。
溶け合うような絶頂を互いに拾う。
「ん...」
最中に押し付けられた倉沢さんの唇に言葉を塞がれ、夢中で余韻を貪る彼に、恍惚とした目眩を覚えた。
きっと大人になって再会したときから、わたしはどうしようもなく倉沢さんを欲してたんだと思う。
週末ということもあり、その一度で惚けてしまったわたしを、ベッドに横になった彼が抱き寄せ「休もうか」と微睡みをうながした。