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恋人は社長令嬢

第6章 愛してるのは言葉だけ!?

「瞬……愛してるよ……」

ほのかな灯りの下で、自分の腕の中の梨々香が、耳元でささやく。

いつもは、“俺もだよ“と言ってるけど、今日はなんだか、イジワルしたい気分。

「普段言いもしない事、言って……熱にでも、侵されてる?」

「普段は、恥ずかしくて言えないだけだよ。」


まだ18歳の梨々香。

日中は、有名私立高校の制服に身を包む、れっきとした、女子高生だ。

それが、夜になると、現役大学生もしのぐような、可愛さと色っぽさを兼ね揃えた、女の子に変身する。

はっきり言って、26歳にもなって、女子高生と付き合う事には、抵抗があったが、今は、”梨々香だから”付き合っている自分がいた。


「もっと、言って。梨々香。」

「……愛してる。」

「もっと。」

「愛してるよ、瞬。」

「足りないって…」

今は、梨々香が泊まりに来てくれる土曜日が、瞬にとっては、週に一度の至福の時だ。

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