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恋人は社長令嬢

第6章 愛してるのは言葉だけ!?

「信じられないのは、こっちよ!私は8、000円も出せないような、安い女じゃないわよ!!」

「パパが、ママがって言ってるガキが!安い女じゃない?笑わせるな!!!」

通行人が避けて通るくらいに、二人の喧嘩は、ヒートアップしている。

「何なの?お金がないって…」

梨々香の大きな目からは、ポロポロと涙が出ている。

「梨々香…」

「だって、お金なんて……私の家には、腐るほどあるもん……お金がないなんて…理解できないよ。」

く、腐るほど 金がある?

どういう家なんだ?こいつの家!


「それは悪かったね。俺が貧乏サラリーマンで。」

「瞬?」

「実家を出て一人暮らししてるから、親元で何不自由なく暮らしてる、君とは違うと思ってるけれど?」

「あっ…」

「それでも欲しい物買ってあげたり、ご飯おごってあげたり……好きな女には、できるだけの金は、出してきたつもりだよ。」

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