テキストサイズ

恋人は社長令嬢

第6章 愛してるのは言葉だけ!?

「それだけあれば、映画も食事も行けるよ。」

梨々香は、明るい声で言う。

「足りないって。映画のチケット二人分だろ。ポップコーンに、ジュース、後はパンフレットやグッズまで買うし。」

「全部、映画を楽しむ為じゃん。」

「ご飯だって、二人分だから8,000円でギリギリだし。」

「だって、せっかくお金出すんだったら、美味しいモノを食べなさいって、パパが言ってたもん。」

「あっ、そう。パパがね。」

瞬は、不機嫌そうに横を向いた。


「別に、お金ない時に無理しなくてもいいんだよな。先に安い場所で飯食って、映画はレイトショーとかで…」

次の瞬間、梨々香のバックが飛んできた。

「…イテっ!!」

「せこい男!」

「せ、せこい?」

「ママが言ってたけど、女の価値は、男が自分に出してくれる金額で決まるって言ってたわ。」

「うわ~信じられん。今度は、ママかよ!!」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ