テキストサイズ

恋人は社長令嬢

第6章 愛してるのは言葉だけ!?

その後、大阪から戻ってきた亮介。

今日まで出張だと言って、那々香と密かにデートだ。

とは言っても、人目につく場所へ行けば、二人の関係がバレるから、本日は宿泊するホテルの、最上階にあるお店で夕食だ。

「美味しいわね。このお店の料理。」

「それは、よかった。舌の肥えた那々香が、気に入るお店って、なかなかないからな。」

那々香は目が点になった。

「私、そんなに贅沢じゃないわよ。」

「そうか?意外とグルメ志向だと思うよ。」

亮介の表情を見ていると、そうなのかなと、思ってしまう。

「気に障った?」

「……ううん。」

「那々香は、本物を見抜く眼があるんだよ。ご両親の育て方が、良かったんだろうね。」

「ふふふっ…」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ