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恋人は社長令嬢

第6章 愛してるのは言葉だけ!?

「まだ始まって、1時間くらいだろ?半分も終わってないよ。」

瞬は、お店の人にチケットを渡すと、ホールの中に、二人で入った。

「端の席、空いてる。」

瞬は、梨々香の手を引いて、端の階段を昇った。

「ここでいいな。」

割と上の方にある席に、梨々香と一緒に座った。

案の定、まだ話が分かる範囲だ。

「よかったの?半分しか観れなくて。」

「いいさ。半分は、また観にくればいいんだし。」

瞬の手は、しっかりと梨々香の手を、握っていた。



「ねえ、瞬。」

「なに?」

「最後に、パパとママが言ってた事、話させてね。」

「いいよ。」

「二人がいつも私に、しつこく言う事があるの。」

「うん…」

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