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恋人は社長令嬢

第7章 金より地位より欲しいモノ

梨々香は家に帰って来て、ベッドに横になった。

大学に行く意味ってあるの?

働く必要があるの?

そんなの分かんない。

意味がなければ、必要がなければ、自分の夢を追いかけちゃ、ダメなの?


「瞬なら、なんて言うかな……」

梨々香は、何気なく瞬に、メールをした。

返事は直ぐに、メールではなく、電話で来た。

『どうした?梨々香。』

「うん……瞬は今、仕事中?」

『休憩時間だけど。』

梨々香は、ほっとした。

「あのね……突然の質問で、驚くと思うけど……」

『うん。』

「瞬は、何で働いてるの?」

『何で?』


一瞬、理解不可能に陥った瞬。

だが梨々香がまだ、社会人ではない事を思い出した。

『一番は、生活費を稼ぐ為かな。』

「そうなんだ。」

『一人で暮らしてるっていうのもあるし。これから梨々香を、養っていかなきゃいけないっていうのもあるし。』

梨々香は、ゆっくりと起き上った。

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