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恋人は社長令嬢

第8章 異性の友達ってヤツ

「彼に何を言ったの?」

家に帰って、一番最初に父親を問いただした。

「何を?今後の事を、話したが?」

父親は、全く動じていない。

「……知っていたの?私達の事。」

「だからどうした。かえって黙ってやってた事に、感謝してほしいものだ。」

那々香は、父親に全て見透かされているような気がして、恥ずかしかった。


「那々香。おまえはいずれ、この会社を継ぐ人間だ。」

「お父さん?」

「大村君との事は、悪い夢を見たと思って、諦めろ。」

「諦めろ…ですって?」

那々香は、父親に近づくと、泣きながら訴えた。

「亮介さんは、私と結婚したいって言ってくれたわ。奥さんと、離婚してでも!私も同じ気持ちよ!それを、はい、そうですかで諦められると思ってるの?」

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