テキストサイズ

恋人は社長令嬢

第8章 異性の友達ってヤツ

梨々香の、オーボエの練習場所。

そこは最上階にある、大きな広場だった。

星を見るのが好きな梨々香に、春樹が天然のプラネタリウムを、作ってしまったのだ。


「やっぱ、梨々香はそう、こなくっちゃ!」

善は、あぐらをかきながら、梨々香の演奏を聴いていた。

「どういう事?」

「生き生きとしてると言うか、元気いっぱいと言うか。」

「要するに、うるさいって事?」

「違う違う!聴いてる人を元気にするには、まず演奏する人が元気良くないと!」

梨々香は笑顔になった。

「ありがと!善。」


梨々香はオーボエを片付けると、善の横に来て寝ころんだ。

それを見て、善も寝ころぶ。

「星が、いっぱい…」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ