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恋人は社長令嬢

第9章 勇気を出して

「ああ、これ?オレンジジュース。搾りたてだよ。」

「いいなあ。私も飲みたい。」

「冷蔵庫にあるよ。」

「やったあ!」

梨々香はわざと、明るく振る舞った。

「梨々香は、彼氏とうまくいってんの?」

那々香が、ジュースを一気に飲みした。

「うん。順調って言えば、順調。」

「そう……よかったじゃない。」


やっぱり、おかしい。

いつもの那々香なら、ここでは。

『そう思ってるのは、自分だけだったりして。』

ってセリフを言うはずだ。
《《%size:9px|※あくまで梨々香の予想》》


「那々姉、何かあったの?」

「何かって?」

「分からないから、聞いてんじゃん。」

「それもそうか。」

で、肝心の答えが返ってこない。

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