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恋人は社長令嬢

第3章 恋愛に年の差なんて

松森家の、いつもの朝。

「おっはよう!那々姉!」

「っ…!!!」

いつも一番最後に、眠そうな顔で起きてくる梨々香。

その梨々香が、二番目に起きてくるなんて。

那々香は、コーヒーを、吹き出しそうになった。


「おはようございます、梨々香様。」

「おはよう、相模原さん!」

しかも朝からこのテンション。

「今日のコーヒーは、どこの?」

「はい。スマトラ産でございます。」

那々香を見て、梨々香も手を出す。

「私にも頂だい。あっ!牛乳入れて。」

「……カフェ・ラテということで、ございますか?」

「はははっ!何でもいいよ、入ってれば。」

絶対に、いつもの梨々香とは違う。


「梨々香様、どうぞ。」

「ありがと。」

相模原が目の前に置いたコーヒーを、優雅そうに飲んでいる。

「ん~、大人の味。」

なんとなくだが、自分の真似をしていないか?

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