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恋人は社長令嬢

第3章 恋愛に年の差なんて

梨々香はその日、学校から帰ってくると、着替えて街へと出かけた。

瞬との、デートの為だ。


大通りから、少し入った雑貨屋。

そこが、今日の待ち合わせ場所だ。

「あっ、新しいマグカップ出てる。」

梨々香は、この雑貨屋が好きだった。


その時、チャリーンという音がして、店の中に瞬が入ってきた。

「赤間さん。」

梨々香が呼ぶと、瞬は今まで見た事がないような、穏やかな笑顔で、近づいてきた。

「待った?」

「ううん。全然。」

梨々香は、見ていたマグカップを棚に置いた。

「何見てたの?」

「マグカップ。新作出てたの。私、ここの雑貨好きなんだ。」

「ふう…ん?」

瞬は、棚に書いてあった値段を見て、自分の目を疑った。

「このマグカップ……2,000円?」

「うん。」

「うんって、普通この大きさだったら、600円ぐらいで買えるだろう。」

「そうなの?」

「ボッタクリか?この店。」

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