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恋人は社長令嬢

第4章 蝶よ花よと育てたつもりが

「ならない。」

「何~?」

「だって、私、尻軽じゃないもん。」

那々香は、関係ないという顔をしている。


「くわ~!!そして、梨々香!」

「えっ?」

「目に入れても痛く程に、可愛がっている、俺の梨々香が……」

そう叫んで、春樹はグスグス、言い始めた。

「要するに、梨々香に彼氏がいるって分かって、寂しいだけなんでしょう?」

京香が春樹を慰めている。

「何よ!梨々香に彼氏がいるのは、今に始まったことじゃないじゃない。」

「お姉様……」

「あいつは、小学生の頃から、男がいるんだから。」

那々香は、腕を組みながら呟いた。


「ったく。あいつら全員、俺の気持ちが分かってない!!」

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