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恋人は社長令嬢

第4章 蝶よ花よと育てたつもりが

会社に出社した春樹を、秘書が待っていた。

「ところで社長。秘書課の女性社員が、2名ほど寿退社するのですが……」

「二人もか。」

「はい。人事部に問い合わせて、適任な人材を移動させてもいいでしょうか。」

「ああ、構わんよ。」

「はい。」

秘書は頭を下げて、社長室を出ようとした。


「ああ、待て。」

「はい?」

「定例会議までには、まだ時間があるな。」

「はい。」

「思い当たる人材がいる。今から、会いに行こう。」

「え?社長自らですか?」

春樹はニヤッと笑った。

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