👿サディステック👼エンジェル
第8章 バレた!?
その後――――内藤先生の両親が駆けつけ…
何があったのか俺に詰め寄ってきたが…
俺は説明が出来なかった。
「いきなり―――彼女が飛び出してきた」
内藤先生を弾いたドライバーの証言は――――終始変わらず…防ぎようがなかったと訴えていた。
確かに―――ドライブレコーダーには…いきなり目の前に飛び出してきた先生を避ける暇もなく弾いてしまう映像が残っていた!
じゃぁ、何故――――内藤先生は飛び出したのか…
俺は――――…震えが止まらなかった!
京子が…もし――――京子が…
先生を突き飛ばしていたのなら…
俺の――――せいだ…
俺が…
俺が――――…
「///ハァハァ…ハァハァ…うっ…ぐっ…ハァハァ…くる…しぃ…」
再び息苦しくなり――――俺は胸元を押さえる!
「矢先!?」
すると、俺の異変に気がついた辻山先生が俺に駆け寄り――――抱き締める!
「矢先――――大丈夫か?また、苦しいのか?」
俺はうなずき――――…先生にしがみつく!
「おい――――マジで大丈夫か?矢先…けっこうなトラウマ…に」
「目の前で担任の事故を見たら――――誰だってこうなりますよ…矢先の両親には連絡してあるから――――…今日は実家の両親が迎えにくるって言ってたから…」
――――ヒッ…
実家の――――両親?
“実家”
と、言う言葉に――――俺は…今までできていた呼吸が――――…出来なくなった!
「――――――――…ぐっ…」
「矢先?――――矢先!?」
俺は、辻山先生の胸ぐらを掴み――――歯を食い縛りながら耐えるも…
呼吸の出来ない肺や脳は限界となり………
「もう……無理――――……」
と、だけ残し…気を失った。
その時――――俺は京子への恐怖で…全身を支配されていたに違いない。