👿サディステック👼エンジェル
第8章 バレた!?
苦しかった呼吸が――――ゆっくりとだが安定する。
その様子に、看護士たちもホッとしたのか…慌てて持ってきた呼吸器を下げた。
「大丈夫そうですか?――――目の前で見た事故がショックだったのでしょう…落ち着かせてあげてください…」
「はい――――…あっ…内藤…先生は?」
「今――――手術中です…頭を強く打っていて…脳内出血が何ヵ所か見られ…それを止める手術が進められています」
「ハァハァ――――…内藤…先生…は…沢山…血がでていて…」
「大丈夫です――――、応急処置が早くスムーズに手術に入ったので…命に別状はありませんよ」
俺を安心させるように、看護士は穏やかに微笑みながらそう告げた。
俺は辻山先生にしがみつき…呼吸を整えることに専念した。
――――何時間たっただろうか…
まだ、手術は終わらない。
学校から――――教頭が駆けつけてきたが…
手術室の前で何も出来ないと知ると、一旦学校に戻り仕切り直してから来ると――――訳の分からないことをいい戻っていった。
そのあとに、体育教師の北上先生が駆けつけ――――俺の様子を心配そうに眺めていた。