👿サディステック👼エンジェル
第9章 残酷愛
しかし、矢先は目覚めることがなく――――…
病院の先生から検査の説明が家族に告げられた。
俺は、廊下で――――家族が出てくるのを待った。
すると、先生と共に矢先のご両親が病室から出てきた。
「あれ――――お姉さんは?」
「…あっ、――――京子…行くわよ…」
「は…はい――――///またね、桃李…愛してる」
京子と呼ばれる矢先の姉は――――…寝ている矢先の唇に自分の唇を重ねていた!
「え――――?」
俺は、その光景を見てしまったが…すでに廊下に出て病室に背を向けていた…ご両親はそんな光景は見ていない!
姉の京子は――――…両親が見ていないと確信した上で…唇を重ねていたに違いない。