👿サディステック👼エンジェル
第9章 残酷愛
「今日は――――このまま入院を進めるよ…、明日の朝にでも精神科の先生をつけるから――――…先生は彼の親御さんに連絡をお願いします」
「――――はい…」
家族に…連絡か……
結局、俺に出来ることはなにもない……。
俺と――――矢先は……
体の付き合いだけ――――――――と、言うことだ。
「何が――――恋人だよ…」
俺は一人残された…検査室の前の廊下で拳を握った。
それから――――数時間後…
矢先の家族が現れた。
優しそうな父親と母親――――そして、
綺麗だが…どこか不思議な微笑みを浮かべる姉が……矢先の病室に入って行った。