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👿サディステック👼エンジェル

第9章 残酷愛


「では、矢先君の体調が戻り次第――――…対応をさせてもらうと言うことでよろしいですか?内藤先生の容態の件もありますし――――私は毎日様子を見に来ます。

 12月には…修学旅行もありますし…彼には学園生活のいい思い出にしてほしい――――と…思っています…」



来年には――――進路の決定や卒業の準備と…忙しい年となる…


それに、矢先は就職を希望していた…



高校生活を満喫出来るのは今しかないのだ!



「はい――――…それでお願いします。側についてあげたいのは山々なんですが――――私も家内も…姉の京子も仕事があり…ここまで見舞いに来るのが難しい状態なので…」



「大丈夫よ!私は――――仕事が終わったら…見舞いに来るから!」



毎日見舞いにこれない事を申し訳無さそうに告げる両親に、姉の京子が食いぎみで“毎日来る!”と、宣言する。


「いや!京子は――――免許もないし…ここまで来るのは大変だろ?
 それに……桃李とは――――…」


「大丈夫よ!――――私は普通よ!正常!変わったの!アメリカで世界は広いってことを学んだの!私は姉よ!桃李が心配なの!」


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