👿サディステック👼エンジェル
第9章 残酷愛
なんだろう――――気持ちが悪い…。
この…練っとりと絡み付く…言葉の気持ち悪さに…
何故――――両親は笑っていられるのか?
謎である。
「あの――――…ここじゃ…なんなんであちらで話しては?」
俺は、この会話をここでしてほしくなく――――場所を変えて話したら?と、提案した。
「そ――――そうだよ…ここで話したら桃李が休めないじゃないか…な?京子――――あっちに行こう」
父親が娘をなだめながら場所を多目的ホールへと移す。
――――なんだ…本当に…
この姉は…なんなんだ?
多目的ホールの端のテーブルで親子3人が座り…答えの出ない会話をしている。
「大丈夫だから!私――――桃李が心配なの!」
「安静にしていないと…病院だし…我が家からも遠いし…それに――――京子は仕事もあるだろ?」