👿サディステック👼エンジェル
第9章 残酷愛
ノックをすると――――「どうぞ…」と、力ない返事が帰ってきた。
「矢先――――大丈夫か?」
声をかけながら扉を開けると――――…「悠!」と、切羽詰まった声と共に!俺は抱きしめられた。
「矢先!?ちょっ…起きて大丈夫なのか?」
「アイツら――――来たの?今は?まだ、どこかにいるの?!嫌だ――――あの人達とには会いたくない!マジで…嫌なんだ…」
「矢先――――大丈夫…ご家族は帰った……でも、近いうちにまた来るって…手続きもあるし……検査もしたいって…」
「検査?――――は?検査?俺は正常だ!あの人たちが…おかしいのに…なんで?俺が検査されないといけないんだ!
……悠……悠――――…俺は…あの家から逃げるために…今の学校に転入して来たのに……結局――――…あの人たちは……」
「矢先――――…とりあえずベッドに戻れ……何か飲むか?落ち着いて話そう…」