👿サディステック👼エンジェル
第9章 残酷愛
明らかに動揺している矢先を支え――――ベッドに座らせる。
「どうした――――?あの人たちから逃げるために転入って…」
矢先は頭を抱え…うつむく。
「――――そうだ…内藤先生…手術は無事に成功したぞ…一命をとり止めた。まぁ…術後を見てリハビリしてからの社会復帰だがら…今期の復帰は難しいかも…」
その言葉に――――うつむいていた矢先の顔が俺を見る。
「生きて――――…た?そう?良かった…良かった…俺、俺――――」
「一緒に信号待ちしてての事故だったんだろ?責任を感じることはないけど――――…一部始終を見ていたんだ…何かしら思うところがあるよな?」
俺は、不安そうに見つめる矢先の肩を優しく撫でる。