👿サディステック👼エンジェル
第9章 残酷愛
「桃――――頑張ったな…辛かっただろ?もう、大丈夫だ――――…」
俺は、スマホを大事そうに抱く矢先の今までの苦痛を受け入れた…。
義理の姉とはいえ――――信じていた人間に辱しめを受けたのだ……
しかも、引き取ってくれた育ての親は…娘可愛さに――――矢先の気持ちを無視して…姉を絵画に放り投げ、自然治癒を試みた…。
しかし、精神まで治癒するには……五年は短すぎた――――…
さらに、知恵や演技を身につけた娘に……結局言いくるめられて…このざまだ!
矢先の両親は――――矢先のケアをなにもせずにここまで来たに違いない。
それを思うと、悔しい。
何故――――…矢先が苦痛や苦悩を与えられなければならないのか…。