👿サディステック👼エンジェル
第9章 残酷愛
「そうか――――…でも、一応スマホを持っていることを両親にも姉さんにも悟られないようにするのが一番だな…」
「あぁ…、そうする」
俺の腕のなかにいる矢先は素直で可愛かった。
「いろいろあって…大変だったろ?もう、休め――――…学校の方は大丈夫だし気にするな」
「うん――――…」
こんなに素直で可愛い男に…無理やり…痛め付けられるようなセックスを俺は要求していたのだと思うと気が引ける…。
でも、このギャップが堪らなく…興奮するのだから…俺の性癖もコイツに負けず劣らずといったところだ…。
ベッドに矢先を戻し寝かせる。
取り乱していた感じも今のところ落ち着き――――俺のスマホを大事そうに抱えている。
「人のスマホだからって…エロい動画とか見るなよ!」
「プッ…見ないよ――――でも、いやっとほどLINEするかも」
「それなら、大歓迎だ――――おやすみ…桃…」
「おやすみ――――…悠…」
俺は矢先に別れを告げ、病室を出た。
時間はすでに――――面会時間を過ぎていて…消灯まじかだった。