👿サディステック👼エンジェル
第9章 残酷愛
こんなに遅くまで病室にいて――――…申し訳ないなぁ~と、思いながら駐車場に向かう。
さすがに面会時間はとっくに過ぎていたから――――車の数はほとんどなく、ポツン、ポツンと停められている車に目が止まる。
数台――――…あ、あの車…人が乗ってる…
従業員かな?
遅番の人かな?教師も大変な職業だと思うが――――人の命を預かっている医療従事者には頭が上がらない。
人の体は本当に不思議で――――…医者の話だと、内藤先生は当たり処が良かったらしく助かったのだと言っていた。
一ミリでも外れていたら…危なかった!と言うのが何ヵ所もあったそうだ。
「強運なんだか……違うんだか…」
俺は、車に乗り込み――――エンジンをかけた。
そして、駐車場の延長料金を支払い…遅番の人の車を通りすぎ敷地を出た。
――――…
――――――――…
――――――――――――…
「――――あ…れ………?」