👿サディステック👼エンジェル
第10章 相手のない幸せ
彼が、転校先の教師だと知っても――――…
好きな気持ちは萎えることはなかった。
転校してよかったと…逆に思えたほどだ。
「――――悠…ありがとう」
俺は病院のベッドの中で――――悠が貸してくれたスマホを見つめる。
プライベート用って…言っていたが…
電話帳を開くと…
悠の持っている仕事用の番号と家族の番号…
そして、俺の壊れたスマホの番号だけ記載があった。
「これって――――慌てて消した?」
怪しい彼氏の言動にピリッと神経が敏感になる。
「――――悠らしい…」