👿サディステック👼エンジェル
第10章 相手のない幸せ
ゆっくり目を閉じる――――…
そろそろ消灯時間だ…ずいぶん悠と話し込んでいたんだと…少し反省。
しかし、あの女――――…
本当に内藤先生を突き飛ばしたのだろうか?
もし――――…そうだとしたら…
俺への執着は…
治ってない…。
怖い――――…
いや、もう――――気持ち悪い。
あの女に…人生を狂わされるなんて…
ゾクッと背筋が寒くなる――――…
入院なんて…
あの日以来だ…。
犯されて――――…運ばれて以来…
最悪…
本当に最悪だった。
帰りたい――――…悠と一緒に…帰りたかった。
ベッドに横になりながらも――――…悠のスマホを操作しつつ…気持ちを外へ向けようと努力する。
病院にいる自分なんて考えたくもなかったら…。