👿サディステック👼エンジェル
第10章 相手のない幸せ
悠斗に会いたい――――と、思っていたからか…
幻聴が聞こえるように…?
と、思った瞬間――――…
俺の股間に張り付いていた京子の姿が見えなくなっていた!
「///――――ん!?」
「桃から――――離れろ!皆さん…取り押さえて!」
悠斗!?
悠斗の後から入ってきた男性の看護士が、京子の全裸の姿を見て目を見開く!
と、――――悠斗に取り押さえられ俺から距離をとろうとしている京子を取り押さえようと駆け寄る!
「もも!――――大丈夫か!」
「は!?誰よ――――触るな!私と桃李の邪魔をするな!殺すぞ!」
全裸で押さえつけられた京子は手にしていたナイフを振り回した!
「くっ!」
シャッ――――っと、鋭い風の切られる音がする!
「ん!?」
鋭い音と――――…悠斗のうめき声に俺は京子を押さえられている方に視線を向ける。
「――――んんん!?」
すると、手から血を流している悠斗が視界に飛び込んできた!
俺は手足が拘束されていることを忘れ、飛び上がろうとした!
「!んんんん――――!」
「ちょっ、矢先さん!暴れないでください!手首から血が!」
俺を落ち着かせようと駆け寄る看護士が、俺の手首を見て顔を真っ青にさせる。