👿サディステック👼エンジェル
第10章 相手のない幸せ
「私の桃李に触るな――――!誰よあんた!死ね!私と桃李はこれから――――…これから赤ちゃんを作るのよ!邪魔するな!今日が私の妊娠する絶好のタイミングなのよ!邪魔ヤツは殺してやる!殺してやる!」
京子は怯んだ悠斗から何とか抜け出し!ナイフを振り回しながら俺ににじり寄る。
「お姉さん――――…と、とりあえず…服を着てください!」
手首を押さえていた悠斗が京子の脱いだ服を差し出す。
が――――京子は「お前の触ったものなんか要らないわ!気持ち悪い!」と、壁を背にジリジリと俺に近づこうとしている。
「お姉さん――――こんな事をしてはだめです…」
「は?ダメ?ダメって何で?私たちは愛し合ってるのよ?ダメなわけないじゃない?何年も引き裂かれて――――やっと…やっと会えたのに…桃李の隣には変な女がいるし――――…目の前から消したと思ったら…桃李は倒れちゃうし…散々よ!」
京子は全裸でナイフを掴み――――怒りを露にした!