👿サディステック👼エンジェル
第3章 奇跡?いや――――運命だ!
まいった――――こんなに…マジでバレたら解雇どころじゃない…。
俺は、深呼吸をして――――何事もなかったように職員室に戻る。
「授業の準備しないと…」
「辻山先生――――顔色悪いですよ?大丈夫ですか?」
――――ええ…セフレに悩まされてます…
んなこと…言えるわけもなく…俺は「大丈夫です――――ハハハ…」と、愛想笑いでごまかした。
――――はぁ…早く放課後にならないかな?
やっと、半日が終わり…学食へ向かう生徒で廊下がにぎわう。
独り身で料理の出来ない俺には学食はありがたい!
もちろん金額も学生価格で安い!
そのなかでも一番安いのがチキンカレーである!
なんと、税込150円!
恐ろしい価格破壊!――――食堂のおばちゃんが育てた野菜中心で、チキンは気持ち程度しか入っていない…が、野菜がいい仕事をしているのだ!
なので、原価は押さえられ――――なお、一人前とは思えない量を盛ってくれる!
万年金欠病の高校教師としてはこのカレーが命綱である。