👿サディステック👼エンジェル
第4章 初めての夜
10分後――――
閉館した〇〇区の図書館は真っ暗で…
駐車場には車一つも停まってはいなかった。
俺が駐車場に入ると――――…図書館の階段に座っていた人影が車の方へと向かって走ってきた。
――――矢先 桃李だ…
未成年の少年を……俺は車に招き…乗せた。
「悠――――…早かったね」
「///夜は…道が空いていた…から」
俺が会いたくて…車を飛ばしてきた――――…と、思われるだろうか?
未成年の…教え子に対して――――――――…あり得ない…。
そりゃぁ――――…大卒で今の高校に配属され…約7年?…
生徒や教師の中には…俺好みの顔や性格の男はいた…
しかし、カミングアウトしていない俺にとっては…
手近な男ほど――――怖いものはない。
なのに――――なのに…
なんで俺は…
“会いたい”と、言われただけで…
ホイホイ尻尾を振って――――…この男を向かえに来てしまったのか……