👿サディステック👼エンジェル
第4章 初めての夜
「――――会いたかったよ」
車に乗り込むなり…
桃は微笑んだ。
「アホか…」
俺はそんなことしか言えず…ハンドルを握る。
「で――――どこ行く?」
「どこって…ホテル?」
――――は?マジか?
暗い図書館の駐車場を出るも――――…ホテル…かよ…と、目を丸くしてしまう。
しかし…
俺たちの関係じゃぁ…
ここから離れた――――男同士でも利用できる…ホテルが無難なのは理解できる。
「だよな…ファミレスって訳にもいかんしな…」
この時間帯、この組み合わせじゃぁ…
本当に――――俺は何をしているんだか…