👿サディステック👼エンジェル
第1章 手を出したら地獄の天使
俺たちは、互いに見た目をクリアしたので――――…更に遠くの多種多様な性癖に特化したラブホテルへと向かった。
「へぇ~…こんな場所があるなんて知らなかった」
「桃さんはこっちまで来ないの?」
「俺――――こうやって人と会うの初めてだから」
――――マジで?まぁ…若いし…いろいろあるよな?
「桃さんは、二十歳(はたち)だっけ?まだ、コアな世界に飛び込むのは早い歳かもね。それに…葛藤がある年…だよね?」
まぁ~…こんなにビジュアルが良ければ、ホテルなんか必要ないって可能性も?
この天使のような顔で「ホテル行こう」って、台詞は似合わないし…。
それに、俺だって…男相手に――――と、自問自答しながらここまで来たのだ…
30のオッサンがいまだにうろうろしているのだから…20かそこらの若いし彼が…自問自答してアプリを使ったのだと思うと…可愛らしくもある。