👿サディステック👼エンジェル
第6章 一人の部屋
両親は俺に気を使いながら――――家族として接してくれた。
もちろん――――愛してくれた。
だが両親の愛は――――…実の娘を守ることに…
大半が注がれていた。
で――――…結局…
留学先から帰ると…報告を受けた両親は…
俺を実家から放すことを決めたのだ。
高2の8月…
夏休み中に俺の転校は決まった。
入りたくて頑張って勉強した高校は――――姉の帰国により…
無と化した。
両親――――いや、もう……
叔父さん…叔母さんと……呼ぼう…。
二人だって――――俺が…頑張って入った高校だって知っていたはずだ…
なのに――――
相談も報告もなしに…卒業し就職をこちらに決めて帰ってくると言う…狂った姉に――――…何も言えず…
俺を転校させた…叔父さんと叔母さんに…
俺は失望した。