👿サディステック👼エンジェル
第6章 一人の部屋
「ここでいいのか?」
「うん――――…悠…コーヒーごちそうさま」
俺は、マンションの前まで送ってもらい…悠と別れた。
人生初の…恋人との…夜明けのコーヒーは、
なんだか――――切なくて…愛しくて…
俺を幸せにした。
叔父さんや叔母さん――――ましてや…あの女には感じない…
幸福感があった。
「悠――――…よってく?」
「バーカ…今日も学校ですよ……準備しろ」
そう言うと、耳を赤くする彼が名残惜しそうに俺を見る。
「すっごい…気持ち良かった――――…また、行こう…」
そう言って…耳を触ると…
くすぐったそうに「当分は…行かない」と、少しうつ向く。
「え?――――なんで…酷くし過ぎた?」