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大人の俺と子どもの私

第2章 新学期



それを、紫音の幼稚園準備に追われながら聞いてた莉子ちゃんが答えてくれる。


「紗南ちゃんはいつもギリギリに出てるよ。

25分くらいかな。」



30分から朝の会があるのを考えると、

かなりギリ…

ってかギリ遅刻…?



まぁ小学生なんて登校してるだけ偉いな、うん。



そう言い聞かせて子どもたちの準備を手伝う。





「じゃあ、いってらっしゃい。

気をつけてね。」




「…いってきます」




最後の紗南を見送って、家の中は悠斗と仁だけになった。



これから新入生の2人は、他の子達より1日遅い。



子どもたちのいなくなった施設は静かだ。



学校のある日は、この空いた時間に仕事を片付けたり、休憩をとって自分の用事を済ましたり、割と自由に過ごせる。




仁とゆっくり家事して、仕事終わらせて、悠斗と公園にでも出かけるか。


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