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王様げーむ

第9章 Let's go!

時間はまだ集合時間にはなっていなくて、私は鼻歌を歌いながら流れ行く人の波をぼーっと見ていた。




「詩菜!」




名前を呼ばれて振り返ると、陽太が手を振ってこっちに歩いてくる。



私も手を振りかえして、「みんな遅いね」と言った。



「詩菜が早いんだよ」



陽太はそう言いながら私の髪をくしゃくしゃにした。


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