I‘m yours forever
第6章 どの道、美月は愛される
「仰向けだ。足を開け。」
先程から私を命令するご主人様の口調は、威圧的かつ支配的なものだが、その口調とは裏腹に機嫌を損ねた雰囲気を肌で感じる事は一切無かった。
ずっと不思議に思いながら、仰向けに体勢を変え、ご主人様の嬉々とした瞳とぶつかった瞬間、背筋にゾワっとした寒気を感じた。
「お前は基本、痛みを伴う行為が苦手な受け身型のマゾだ。多少の痛みは我慢出来るが、あくまで許容出来るのはソフトだ。違うか?」
ハンディカメラを手に持ち、片手で私の痴態を撮りながら、もう片方の手でご主人様は私の膣から溢れ出す愛液を指で拭った。
「そ、そうです。そ、その通りです。ご、ごめんなさい。」
「加えて視姦と羞恥プレイが好物なお前は、部類的には露出狂タイプの痴女とも言える。
涎の如く垂れ流すお前の愛液が何よりの証拠だ。」
得意げな顔で断言すると、ご主人様は拭った愛液を私の眼前に突きつける。
既に白っぽく半透明で、ネバつきのある愛液だった。
「ご、ご主人様の、お、おっしゃる通りです。わ、私は変態でご主人様の快楽よりも、じ、自分の快楽を優先してしまう、み、身勝手な、マゾでした。」
ご主人様に性癖や心の内を全て見透かされ、言語化された私に抗う術は無い。私は、恥ずかしいと思いながら潔く認めてしまった。
そしてその恥ずかしさも、ご主人様の甘い調教によって、徐々に軽減されてきている。
快楽によって塗り潰されるのも時間の問題だと思ったのだった。
「そうだろう?では快楽に従順なお前にプレゼントを与えてやろう。」
そう言って嬉しそうに目を細めたご主人様は、一旦ハンディカメラを側に置くと、カメラと共に持ってきた紙袋の中から、ローター、粘着テープ、ハサミを取り出すと、器用に私のクリトリスに直接ローターを固定する。