I‘m yours forever
第6章 どの道、美月は愛される
「大変申し訳ない事をした....。」
大罪人が罪を懺悔するような言い方だった。
一気に重苦しい雰囲気に包まれる。何故そこまで...と思っていると、一筋の鮮血が首から垂れてきたのだ。なるほどな、と思ってしまったが、やはりいくら何でも深刻すぎるという思いは消えない。
「私は大丈夫ですよ。ちょっと痛みが走っただけで、後は特に何も...。」
「血が出ている。恐怖心も植え付けてしまった。大失態だ。本当に...申し訳ない...。お前を抱く資格も無いな。」
「いや有りますから!深刻になってるの黎一さんだけですって!!」
「すまん......出て行く。」
「!!!や、ヤダ!!」
血の気が引き、若干唇も震えていた彼の腰に私は両足をクロスさせ、無理矢理密着させた。