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I‘m yours forever

第3章 美月は何も知らない







何度も扉を叩く音と切羽詰まった女の声が聞こえた。
女の声は美月にソックリだったが、先程殺害したばかりだ。
愚かな幻聴だろうと思い込んだ。


だが私の想像とは裏腹に次第にそれらは大きくなっていく。「黎一さん!」と必死に私を呼ぶ声は紛れもなく美月の声で、私は飛び上がるように起きると、寝室の鍵を開錠した。



「!!黎一さん、大丈夫ですか?凄い唸り声が聞こえてきたので心配で....。」


「....................。」



そこには私がプレゼントしたベルベットのネグリジェに身を包んだ美月が立っていた。


死斑が出ている筈の彼女の顔色は、至って健康的な肌の色をしており、頬に触れれば温かみを感じた。




彼女の質問には答えず、私はそのV字型に開かれた彼女の首元を無言で凝視する。







扼殺の傷跡は




何処にも存在していなかった






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