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老人ホーム

第5章 ちょっとしたハプニング

相変わらず、本田と2人きりのときには、緊張で自分の陰部を無意識に触っており、本田に指摘されていた。他の人がいるとそうでもないのに、本田と2人きりになると痒くなるのだ。

そんなある日、朝の出勤時に車を運転していると、路肩の溝にタイヤを落としている車があり、横に女性が立っていた。看護師の本田だ。僕は、本田の車の横を通り過ぎて、その先の、待避所に車を駐めた。車を降りて本田の所まで歩いていくと、本田は、

「大丈夫ですから!」

と、僕が事情を聞こうとしていることを見越して先に、言葉を発した。

「これは簡単には上げられないと思います。両輪落ちてますから!」

と言うと、本田は、

「自分で何とかしますから行って下さい!」

と言う。でも、確かホワイトボードには、本田は今日研修で出張になってたはずだ!僕は、

「確か、今日本田さん出張だったと思うんですが、間に合いますか?」

と言うと、本田は、

「9時からだから、まだ1時間あるし、大丈夫です。」

と言うが、研修場所の施設にはここから30分は掛かる。車を引き上げてたら間に合わない!







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