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老人ホーム

第2章 就職

実家に帰ったはいいが、その後どうするか全く考えていなかった。

正直言って、僕に何ができるのかも分からなかった。

僕は、東京へ行く前は、地元の工場に就職して、現場の作業員として働いている時期があったが、もう工場は懲り懲りだった。良い思い出が全くない!

そこで、ハローワークにある求人に多い、介護はどうかと考えた。当時の僕には介護の知識はなく、お年寄りと話をしたり、レクリエーションをして過ごす仕事なんだろうと漠然と考えていた。

ハローワークで相談すると、未経験者を募集している施設を2ヶ所紹介してくれて、それぞれ面接の日取りを決めた。

明日早速面接出来るのがデイサービスの施設で午前10時、そして、明後日は、特別擁護老人ホームで、午後1時からの面接に決まった。

当時の僕には、デイサービスも特別擁護老人ホームもよく分からなかった。それまでの人生に全く関係性のない分野の施設だったからだ。

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