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老人ホーム

第9章 夜勤 後半

僕は、身支度を整えて笑顔を見せる田中を見て、さっきまでの田中と、今のいつもの感じの田中のギャップに驚いたと同時に、このいつもの感じの田中の状態で田中の体を触ってみたい衝動に駆られた。見た目と雰囲気はさっきと今では違いはするが、気持ちは変わっていないはずだ。たった今したばかりだから、僕のその要求は聞いてもらえると思って、

「すみません!現実に戻る前にもう一度だけ、触っても良いですか?」

と聞いた。田中は、

「触るって私を…?今したばかりなのに?」

と言った。僕は、

「田中さんのジャージ姿も魅力あるし、次はもうないかもしれないし…。」

と言うと、田中は、

「う〜ん、いいわよ!でも、お互いに向かい合ってただ触られるのも触るのもちょっと、なんか、ね…。時間ないし、じゃー、こうするから20秒くらいで、ささっと触っちゃって!」

と言って、田中は僕にキスをした。

僕は、田中とキスしながら急いで胸を触り、太ももを触り、お尻を触り、胸をモミながら陰部を触った。

陰部を触ったとき、田中の腰がピクッっと動き、田中はキスしながら舌を僕の口の中にいれてきた。陰部を触わる僕の手の動きと連動したように、田中の舌は僕の口の中を這い回った。

おそらくそのまま1分は経ったと思う。田中はキスをやめると、

「このままだと止まらなくなるわ!あの人達起きてきてこんな所見られたら大変なことになる!ゴメン、私先に行くから平林君、後から来て!一緒にここ出るところ見られても、あとがめんどくさいし…!もう起きてるかもしれないから…。」

と言って、田中は、先に倉庫を出て行った。

僕は、そのまま1分くらい待ってから倉庫を出ようとすると、女性の話し声が聞こえた。

僕は、そうっと倉庫のドアを開けて様子をうかがいながら倉庫を出た。すると、ちょっと遠くで村山と話していた田中が、僕の方を見て、

「平林く〜ん!私達の仮眠時間だから村山さん達にお願いして休もうよ!何か捜し物?消耗品で欲しい物あるの?後で私がみるから、先に休もう!」

と少し遠いので大きめの声で言った。

僕は、「はい!分かりました!」

と答えた。



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