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老人ホーム

第11章 研修

そのとき白山さんが僕の所に来て、

「平林君が来たの?参加する人って池田さんじゃなかった?」

と言ったので、僕は、

「池田さんが来れなくなったみたいで、僕が参加するようにチーフに言われました!」

と言うと、白山さんは、

「今日は、介護福祉士の実技試験の研修だから、今日来ている人はほとんど実務経験が3年以上か、福祉系の学校出ている人達ばかりで、基礎は身に付いている人達なのよね!だから基礎を一から教えることはしないの!」

と言ったので、僕は、

「そうなんですか?」

と言うと、白山さんは、

「あの野郎、それは知ってるはずなのに、人を手配できなかったもんだから、知ってて平林君をよこしたのよ!ふざけやがって!」

と、言葉はキツイが半分冗談のような言い方で話した。僕は、

「すみません!」

と言うと、白山さんは笑って、

「平林君が謝ることじゃないのよ!平林君は、被害者なんだから…。でも、困っだぞ!たぶん初心者にはついていけないと思うんだよね!ちょっと相談してみるわ!」

と言って、40歳くらいの責任者の人の所に行って、話をしだした。たまにこちらをチラチラ見ながら話をしている。

そして、暫くすると僕がいる男ばかり集まっているベッドの所に2人で来て、責任者の人が話し出した。

「え〜と、あなたが平林さんね!私は、さっき自己紹介したように、〇〇施設で課長をしていて、今日の研修の責任者の篠崎と言うんだけど、話は白山さんから聞きました!今日の研修は、初心者にはちょっと難しいと思うんですよね!でも、せっかく来てくれたんだし、ただ見ているだけではちょっと気の毒なので、白山さんと相談したところ、指導者の人達はみんなそれぞれ個別に指導するという役割があって手が離せないので、唯一今日の研修で個別に役割がない私が平林さんの状況を見ながら基礎を教えるということにしたいんだけど、それで良いですか?」

と言った。僕は、

「すみません、なんか手間をかけさせてしまって…。」

と言うと、篠崎さんは、

「平林さんが気にすることないですから…。じゃ〜、それで良いですか?」

と言ったので、僕はそれでいいと返事をした。



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