
老人ホーム
第11章 研修
僕は、その後ろ姿を眺めた。篠崎さんは、身長が低めで、痩せているわけでもなく日本人としては普通の体型だと思う。髪はたぶん長めだと思うが後でクルっと束ねている。
そして、先日チーフにお尻のことを言われたせいで、ついお尻にも目がいってしまった。
水色のジャージを穿いていて、体型に対してバランスの取れたお尻にはパンツのラインがしっかりと浮かんでいる。
篠崎さんは、そのまま角を曲がって見えなくなり、僕は居室に入って待つことにした。
暫くすると篠崎さんが戻って来た。しかも1人女性を連れている。篠崎さんは、
「待たせてごめんなさい!初心者の方には、先ずはやって見せることが一番良いと思うので、今日事務で出勤していた長谷川さんを連れてきました。一通り基本的な介助の仕方を見てもらって、その後実践ということでやっていきたいと思います!」
と言った。僕は、
「すみません!色々と気を使わせてしまって…。」
と言うと、篠崎さんは、
「良いのよ!長谷川さんの気分転換にもなるし…。」
と言った。連れてきた女性は、長谷川さんといい、細身で身長は篠崎さんより少し高めの160cmくらいで、年齢は30歳くらいだと思う。長谷川さんは、
「私は介護のことは何もできないけれど、ただいてくれればいいからって言われたので、ただいるだけですけど、よろしくお願いします。」
ど言った。篠崎さんは、
「そんな、どうでもいいような言い方しないでよ!重要な役回りなんだから…。」
と言って笑顔で話した。
僕は、
「よろしくお願いします!」
と言うと、篠崎さんは、
「今日の実習は、他のスタッフが全部できるから実は私、ほとんどすることなかったの!私の仕事ができて逆に良かったわ!長谷川さんも、デスクにいるだけじゃ疲れるし、少しは良いわよね!」
と言った。長谷川さんは、
「介護って若い男性少ないでしょ!だから、今日は篠崎さん機嫌が良いのよ!」
と言った。それに対して篠崎さんは、
「何言ってるの!若い男性の教育なんだけど来て!って言ったら、「行く行く!」ってすぐOKしたくせに…。」
とお互い、楽しそうで仲の良さが感じられた。

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